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既卒3年が新卒市場に乗り込む

「既卒3年以内を新卒扱いに。」これは2010年9月に厚生労働省が指針として発表したものです。これに拘束力はなく、絶対に守らなければいけないというわけではないので、相変わらず求人欄には「新卒学生のみ」という言葉が並んでいます。しかし大手企業においては、着々と既卒3年を新卒扱いにするとの発表が出されています。学生が心配することは、自分たちが企業に入社できる可能性が減ることです。企業の求人人数も、そこに応募する新卒学生の数も変化はしません。それなのにそこに「新卒ブランド」をつけた既卒者が入り込んでくるのです。ということは、確率からいって、入れる可能性が少なくなるわけです。もちろん、入れるかどうかは自分次第という基本は変わりません。だからあまり心配していないという学生もいます。しかし、内定という少ないパイを獲得するのに参加する選手の数が増加することに変わりはないのです。全ての人に平等な就職の機会を与える。確かに素晴らしいことです。ただ、一つ考えてみてください。新卒というブランドを獲得したからといって、過去、新卒ブランドをもっているというチャンスを自分の手でつぶしてしまっただけの既卒者と、新卒ブランドの大切さを自覚し、ブランドを手にしているうちにと頑張っている新卒学生。自分で手放したチャンスをまた与える。しかも、内定というパイを全て新卒学生のみでとれたはずが、3年分の既卒者も同じパイを取れるようになる。要は、毎年その代の新卒学生に平等に与えられてきた権利が、権利を放棄した既卒者にもいきわたる。これは平等だとは思えません。でも、今の新卒学生はその中で戦わなくてはなりません。

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